日々思考、ほぼ杞憂。

昔の自分の方が好きだった。今の自分も少しずつ認めてあげられるように。

新卒数ヶ月で適応障害、休職を経て

 

こんにちは。

随分空いてしまいましたが、

今回は、「はじめまして」の投稿で書いた、

”人生のレールを外れた”に関するお話しです。 

 

タイトル通り、新卒数ヶ月で適応障害になり、休職しました。

 

「”人生のレールを外れた”なんて大袈裟だ。」

と感じる方もいると思います。

しかし当初は、これまで真面目に歩んできて、

まさか自分がこんな状態になるなんて微塵も考えておらず、

先を見失った不安・情けなさ・申し訳なさで、そう感じざるを得ませんでした。

 

就職した会社は、いわゆるブラック企業というわけではなく、

 私の場合、元々の精神的不安定さに加え、仕事の内容が合わず、

(一部の人間関係も相まって)崩してしまったというパターンでした。

 

 そのため、今回のお話しは、

  • 新卒入社して悩んでいる方
  • これから社会に出て仕事を始めていく方
  • 自分の居る場所で苦しんでいる方
  • とくに、HSP気質で真面目な方

に参考までに覗いてもらえたらという内容になっています。

休職という期間を経て思うこと、という視点が多くなっています。 

 

 

  抑うつの日々と休職~復職まで

適応障害とは、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。 (厚生労働省より)

私自身の状態としては、以下に挙げたようなものでした。 

 《状態》

  • 何をするにしてもすぐに涙がでてくる
  • ネガティブな思考ばかりに陥る
  • 動きや話し方、判断力が鈍くなった
  • 仕事内での過度な緊張や手の震え
  • 喉が締まっている感覚や動悸が生じる
  • 目線が流れるだけで、文章が頭に入ってこない
  • 眠っても仕事関連の悪夢で疲れがとれない
  • 休みの日でも仕事のことが頭から離れない
  • 部屋もカーテンを閉め、明るいことを避ける
  • 駄目な自分を責め、消えてしまいたいと思う
  • お腹は空くがあまり喉を通らない(そもそもこんな駄目な自分がちゃんとご飯食べるのも悪い気がする)

 

「まだ仕事を始めたばかりで、不慣れなだけじゃないか」

「なにも辛いことがない仕事なんてない」

どうにか自分を鼓舞する思考と、

苦しいという事実の堂々巡りの時間が過ぎました。

 

ただ、このままの現状を続ければ、壊れていってしまうと感じ、

メンタルクリニックに受診することに。

そこで、適応障害の診断を受け、

後日上司とお話しする機会をいただき、休職へと手続きを進めました。

休職期間は2か月。

間に人事の方と面談をしながら、部署異動しての復職の運びとなりました。

 

簡単ですが、以上がざっくりとした流れになります。

 

 

したほうがいい、しないほうがいいこと

①いろんな人と話してみるのは良い。

友人と、同じ会社の先輩と、はたまた知り合ったばかりの人、そして親。

 

自分の思いを話すことで、「自分は本当はこう思っているんだ」

「ここが辛かったんだ」という整理がつくこともありますし、

他の人の話を聞くことで、「みんなも結構しんどい思いしてるんだな」

「こういう仕事のほうがいいな」とか気づきを得られることもあります。

悩んでいる時ほど、1人で抱え込み、視野は狭くなっているので、

そこに違う考えが少し差し込むだけでも、心が軽くなることはあります。

 

こんな状況を話すと、迷惑かけてしまうと自身の負担にもなるならば、

無理にすべきではありませんが、結果私は救われました。

 

②休職中、計画をたてると良い。

これは、緻密な時間のスケジュールや、活動的な行動をというわけではなく、

ざっくりとした流れの意識を持っておくことが大切かと思います。

 

まずはなにも深く考えず、好きなことだけに関わる期間を設けて心を回復する。

後に、生活リズムを整え、少し身体を動かしてみる等のいい習慣をつくる。

落ち着いて冷静に考えられるようになったら、

自分の気持ちや今後の生き方を考える、など。

 

焦りは超禁物ですが、ただ休むだけの日々は、

きっと後の自分をまた追い詰めることに繋がるでしょう。

 

私の場合は、休職に至るあたりは、

自己肯定感とか自己有能感が底辺レベルに落ちていたので、

小さなことでも、「やってみた」「できた」を

積んでいけたらという目標を持っていました。

 

③情報を当たり過ぎるのは良くない。

悩みの渦中にいると、どうしても自分の内で溜め込んで考えてしまいがちです。

適応障害になる方は、特にそういうタイプが多いみたいです。

 

私自身もどうしたものかと、

YouTubeTwitter、ブログ記事など 、

「新卒、早期退職、適応障害、転職、休職」などのキーワードで検索し、

情報を集めたり、気持ちの整理をしようとしていました。

 

結果、共感できる言葉や欲しかった言葉も得られましたが、

厳しい現実を突きつけられるような言葉も得られました。

 

ただ、それにかなりの時間を消費した身から言えることは、

もったいない時間でした。そして、その無駄にした時間への後悔も同時に…。

自分とは違う背景を持つ方の意見で、

しかもその方々の結果論で行動の善し悪しを述べられていることだと思うので、

すっぽり自分と当てはまる事例なんて一つもないんです。

(私のこの記事も該当しますが…)

 

気持ちの整理のために、

15分だけなど、時間に制限つけてするならまだ良いですが、

私のように考えの沼にはまっていくことは避けて欲しいと思います。

 

④自律神経を乱すことは良くない。

文面だけでは分かりきったことですね。

ただ、先に抑うつ状態だったときの症状を挙げている通り、

自ら自律神経を乱すような生活をしていました。

気分が優れないからと、より追い込んでしまっていたのだと今では反省しています。

 

自律神経の乱れと抑うつ状態はかなり関係が深そうです。

部屋も明るくして日光浴びる、栄養バランス整えた食事をとる、

休日は思い切ってリフレッシュする等は、

思っている以上に、心身の健康にとって重要なことだと痛感しました。

 

 

 伝えたいこと

今、自分の居る場所で日々傷付いている方へ。

 

「人それぞれ辛いことや悲しいことを受け止められる容量も違うし、

人それぞれ耐えられる耐えられないストレスの種類は違う。

だから、そこは比較するもんじゃないし、

あなたが苦しんだという事実は変わらない。」

私が言ってもらえて救われた言葉です。

 

一番良くないことは、何もしないで現状維持することだと思います。

確かに、時間が解決してくれることも0ではありません。

でも、我慢して、自分を傷付け続けて、心身を壊してしまっては、

元気も行動もモチベーションも努力もそれどころじゃなくなります。

快復していざ次に出発するのに数年かかることもあります。

 

だからといって、環境を変えてしまうことは簡単ではないですよね。 

犠牲にする部分はどこかしら出てくるでしょう。

会社は慈善事業ではなく、社会のために動き利益を受け取るもので、

学校のように、属する個人を守り育てるために存在しているのではないので。

 

そして、現職に就いている間、退職は最終手段になるのかと。

そこから離れてしまう前に、

得られるもの、利用できるもの、変えられるものがあるならば、

やってみてからじゃないともったいないじゃないか。

会社・組織は置いておき、心の中では自分本位になって、

もったいない精神で考えてみると、少し気楽にもう少し頑張れる気がします。

 

さて、ここでは休職はすべき・すべきでないといった結論はありません。

最後に、なにより大切になってくることは、

自分の選択・決断に覚悟を持つこと」ということを共有したかったのです。

休職などは、どこか犠牲も含む今後に関わる大きな選択になります。

ただ、これだけ悩んで考えても分からない時点で、

選ぶ段階では正解などないのでしょう。

休む決断をした自分を責めたくないし、責められたくない。

ならそれは、選んだ後の自分の行動次第なのだろうと思います。

 

自分自身を救って、生きていきましょう。